FRPの特徴や種類についてご紹介いたします。
FRPとは、Fiber Reinforced Plastics(繊維強化プラスティック)の略で、繊維を含有させることで強化したプラスチックです。
FRPが開発され実際に使用されるようになったのは、1930年代以降と工業材料の中では比較的新しく、日本には、戦後ごろから本格的に導入されました。
耐久性・耐熱性に優れ、かつ安価なため建設・自動車・航空産業など様々な分野で活用され始め、現在では数多いプラスチック系材料の中でも最も幅広く使用されている材料なのです。
FRPの市場がここまで拡大した理由として、安価ながら高い耐久性・耐熱性などを持っていることが挙げられます。
以下にFRPの特徴についてまとめした。FRPが他の材料と比較して、優れている点をご覧ください。
FRPの最も大きな特徴が、軽量性です。現在では、航空機やロケット、衛星部品といった宇宙航空産業などにも使用の幅を広げています。
FRPは、従来の金属系材料などと比較しても、優れた耐食性を持った素材です。
湿気の多い日本ではその高い耐食性を生かした製品が多く、浴槽やタンク、船艇などに使用されています。
FRPは成形性が高く、大型の形成物もパーツを組み合わせるのではなく、一体成形yすることができます。
また、ハンドレイアップのような手作業を主とした形成法から、SMCのような大量生産向けの形成法まで対応できるのも特徴です。
耐熱性や絶縁性が高いのもFRPの特徴です。そのメリットを生かすべく、現在では燃焼部に使用されるノズルや、配電ボックスなどにFRPが使われています。
FRPは含有させる繊維によって種類が異なり、それぞれ多彩な特徴を持っています。
以下に種類別の特徴についてまとめました。
ガラスファイバーを含有させたFRPで、形成の自由度が高いのが特徴です。また、比較的安価なため幅広く利用されています。
カーボンファイバーを含有させてFRPで、非常に高い強度を誇ります。若干高価な面もありますが、重量の調整も容易にできるため、強度と軽量性が求められる現場でよく使用されています。
ケプラ繊維を含有させたFRPです。ケプラ繊維の「切れにくい」「自由に形成できる」という特性を生かした素材です。
Copyright (C)2006, OSAKA HIGH POLYMER CHEMISTRY co.,ltd. All rights reserved.